後手四間飛車 実践譜3
対穴熊。
将棋ウォーズ(10秒)
先手:二段の方
後手:私
▲2六歩△3四歩▲7六歩△4四歩▲2五歩△3三角
▲4八銀△4二飛▲5六歩△9四歩▲6八玉△7二銀
▲7八玉△3二銀▲5八金右△6二玉▲5七銀△7一玉
▲6六歩△4五歩▲6七金△8二玉▲7七角△5二金左
▲8八玉△6四歩▲9八香△7四歩▲9九玉△7三桂
▲8八銀△4三銀▲7九金△5四銀▲3六歩△9五歩
▲3五歩△同歩▲2四歩△同歩▲6五歩△同桂
▲3三角成△同桂▲2四飛△5七桂成▲同金△4六歩
▲4六同金△5七角▲3四歩△4五桂▲3三歩成△4一飛
▲2二飛成△7九角成▲同銀△5七桂成▲3四桂△4六飛
▲4六同歩△6七成桂▲4二と△7八銀▲同銀△同成桂
▲3三角△7九金▲8八飛△5五銀打▲7七角△同成桂
▲7七同桂△6七角 まで
36手目△9五歩…この端歩が突ければ振り飛車としても不満のないところ。
33手目の▲7九金に代えて▲7八金だと本譜のように進めた場合△5四銀に▲9六歩とされる可能性もありました。
37手目▲3五歩…▲3五歩急戦。代えて▲5九角から角を転換する作戦もあります。
48手目△4六歩…ここまでは一直線の変化。
49手目△4六同金…△同歩を予想していただけに意表を突かれた。しかし指されてみると意外に難しい。
51手目▲3四歩…自然な手だがこの場合はマズい。正着は▲6八歩。直前の△5七角の狙いは△4六角成ではなく△7九角成なのでそれを防がれると厳しかった。
52手目△4五桂…跳ねるにしても先に角を切り飛ばしたい。
58手目△5七桂成…角と金銀の二枚換え、左桂がさばけており振り飛車優勢。
59手目▲3四桂…敗着。美濃囲いは横からの攻めに強い。
≪総括≫
駒組みの段階で振り飛車が端歩を突き越せれば不満はないでしょう。
▲3五歩急戦は一気に終盤になりやすく何もできないまま一方的に終わる、という展開も珍しくはありません。
そういう意味では本譜は△5七角~△7九角成が通ったので「一方的に終わる」という展開にはならなくなり勝負に持ち込めたかなと。
ただ、49手目の▲4六同金は厄介でその局面は研究課題とします。