モーラ全廃棄日記

将棋好きが贈る日々のなにか

将棋界の一番長い日

今日、というよりはもう昨日ですか。

ニコニコ生放送でA級順位戦最終局ー通称「将棋界の一番長い日」を視聴していました。

まぁ、他に予定なかったですし。

あと、なんか体調そぐわなかったですんでね、家でゆっくりとね。



ラス前の時点で分かっていたことは

・行方ー佐藤天彦戦は、行方勝ちならプレーオフ佐藤天彦勝ちならそのまま名人挑戦

佐藤康光ー渡辺竜王戦は来期の順位決め、つまり挑戦も降級も全く絡まない

・屋敷先生は残留を決めている(ラス前で5勝3敗の成績)

・久保ー森内戦は、勝てば残留、負ければ降級と非常にシンプル

・郷田王将は複雑で、深浦ー広瀬戦で広瀬負け及び久保ー森内戦で久保負けなら残留(だったはず)。


言葉にして喋ればたぶんすぐ済むんですけど、こう文章にしてみると案外長ったらしくなりますね(苦笑)



個人的注目度ナンバーワンは、やはり行方ー佐藤天彦戦でした。行方先生が横歩を避けるんじゃないかなぁとか思ったりもしましたがさすが最終局、きっちり横歩になりました。

中盤△77歩と叩いた辺りは後手ペースかと思いましたがその後の△84歩で一気に形勢が近づいた、というよりは逆転していたのでしょう。あの辺りでの天彦先生の様子を見るにだいぶ焦っていたのかなぁ、とかなんとか。ただ、▲73歩成と銀交換はあまり良くなかったようです。さらに△31歩に▲56歩の取り合いでしたが龍を逃げていればまだまだ長かったかもしれません。

投了図以下はまだ指せそうな気もしますが

・△39飛の王手に桂馬が必要

・△99馬と香を拾って歩の裏から打つ?

があるのでプロ的には投了も止むなしって感じなんですかねよくわかりません。


一昨年のB級2組ストレート昇級から連続でここまで駆け上がった勢いに乗ってこのまま名人も…! いけたらいいなぁと思います。 

佐藤天彦先生、本日は本当にお疲れさまでした。そして、名人挑戦おめでとうございます。 



さてさて、次いきましょう。

次は、屋敷ー郷田戦にしましょう。

いわゆる「忍者銀」と呼ばれる形を今回も採用しました。ニコ生の解説で村山じめこ聞き手4級も仰っていましたが、A級順位戦であれも使って尚且つ勝ち越しているのはホントにすごいと思います。去年そして今年一年の屋敷先生の将棋も見たりしているのですが、やはり何かが変わったかなという印象を受けます。まぁ、その何かはサッパリ稚内ですが…

昼休憩前の▲63銀の時点で、解説の千葉六段は「いやぁ、(郷田王将の)あの穀潰しの角なんとかしたいですねぇ」みたいなことを言っていたのですが、昼休憩明けの展開は流石プロ、△14歩〜△13角がなるほどという順で『敵玉を遠く睨み』つつ『王様を矢倉に入城できるようにした』というまさに一石二鳥の手順。

以下先手も手順を尽くしましたが最後は必至に打ち取られてしまいました。結果は郷田王将勝ち。 ただ、前述の通り久保、広瀬の両名が負けないと残留できないのでなんとも言えない状況でした。


佐藤康光ー渡辺竜王戦横歩取りに。

行方ー佐藤天彦戦とは違い先手の康光先生は▲58玉と上がり中住まいを選択。以下互いに端歩を突き合い竜王が△24飛と飛車をぶつける展開に。少し余談になりますが、端歩の突き合いが無ければよくある展開で、以下は飛車角総交換の後に▲84飛か▲86歩かといったところ。▲84飛なら一昨年の竜王戦挑戦者決定戦第三局羽生名人ー糸谷六段(当時)が、▲86歩なら少し手順は異なりますが第28期竜王戦1組5位決定戦の谷川九段ー佐藤天彦七段(当時)が有名でしょうか。

本譜は▲24同飛△同銀に▲15歩からの展開(▲31金辺りまで)が康光先生の予定だったそうですがあまり上手くいってなかったようです。確かに▲12桂成と香を取った辺りは、31に金、11に飛車、12に成桂と駒が密集しすぎて解すのに時間かかりそうだなとは思いました。

その後攻め合いになりましたが、先手玉の右側が壁形だった為に左辺から綺麗に竜王に寄せられてしまいました。


深浦ー広瀬戦は相矢倉の出だしだったのにどうしてこうなった、というような展開に。

序盤なんですが▲35歩と歩交換を目指したのが最近では珍しい手ですね。対して広瀬先生は33の銀を44〜55に繰り出していきまるで急戦矢倉のような展開に。

そこからもまた面白いんですよ。

例えば△75歩という手。パッと見は意味が分からないんですが、解説の田村七段曰く「△84飛から飛車を横に使っていこうということですか」へぇー、なるほど!振り飛車みたいな軽い指し回しですね。

また深浦先生は53のタダの金を取らずに▲54歩と叩くんですよね。ただ、そこから広瀬先生の△44金と歩の頭に金を動かすのが絶妙で後手は22の角を捌いてしまうんですよね。中盤の技の掛け合いがとっても面白い一局でした。結果は広瀬先生勝ち。これにより郷田王将は最終局勝ちましたけど残留となんとも悔しい結果に。


最後は久保ー森内戦。予想GUYな相振り飛車に。中飛車美濃VS三間美濃と現代振り飛車党なら一度は指したことのある(?)形に。ただ、久保先生が▲76歩と突く手を保留していたのが面白い構想でした。▲95歩と突き越せていたので▲96飛と溜める手が発生してるんですね。

しかし、結果的にこの溜めた手に対して42手目△74金と力強く受けて仕掛けが難しくなってしまった感があります。 まぁ▲85桂を防ぐにはこの一手しかありませんでしたが…

仕掛けの順なんかは藤井てんてーがじめこ4級と色々手順を尽くしあれはダメこれはいけそうと解説していて勉強になりました。

結果は久保先生の攻めが落ち着いたところで森内先生が反撃を開始。そのまま押し切りました。これにより久保先生の降級が決定しました。


B級1組からは既に稲葉陽八段と三浦弘行九段が昇級を決めています。




いやぁー、終わった終わりました。

現在午前5時。 なんだか体調が良くなった気もしないこともないですがうん、今日は一日寝ていようかな。

久保先生降級は私だけでなく全国の振り飛車党からしても非常に残念だと思います。いや、しょうがないんですかね。藤井先生も「強い人はみんな居飛車する」って言ってましたもの。 

天彦先生名人挑戦、広瀬先生残留、稲葉先生昇級。徐々に若手の波がA級に来始めていますか。ますます来年度のA級も目が離せなくなりましたね! 目が離せないつっても相居飛車の将棋見てもサッパリ稚内なんですがね!




それでは。

…寝るかぁー。